令和4年12月13日. 何をやっても遅い日本人 慎重とトロくさいの差 |
現在の日本人は何をやっても遅いと強く感じる。 ただ単に「歩く」という事を比べても、以前の日本人と比べると、 恐ろしく遅くなっていると思う。 何かを作る工期も長くなった。 企業が何かを決定するのも時間がかかる様になった。 仕事が遅くなった。 個人個人の動作が鈍くなった。 これらは、いわゆる「時代が違う」部分も有る。 早さよりも安全を優先する、などの時代の違いもあるだろう。 それを考えた上でもやはり遅いと思う。 率直に言うと、昔と比べて「トロくさくなった」と感じる。 これは日本人の長所とうらはらなので難しい面は有る。 ただ、「きちんとやる」のと「トロい」のは違うはずだ。 「丁寧にやる」のと「遅い」のは違うはずだ。 人間は全員が同じではない。 能力のある人も無い人も、早い人も遅い人も、 強い人も弱い人もみんな一緒に生活している。 だから弱い人に合わせなければならない。 だから仕方が無い部分も相当有る。 それでも、なんでもかんでも遅くて良い訳ではない。 部分部分でテキパキと出来る事はやってもらいたいと思う。 例えば、電話で仕事の打ち合わせをする、という場合、 では、早速来週から着手します、 などと平気で言う。 この電話を切ったらすぐ今日から着手します、とは言えない。 だって他の仕事が有るんだもん、というが、 その他の仕事もさっさと進めていれば良いだけの話だ。 じゃあ明日からやりましょう だの 来月から だの、 来週から だのと平気で言ってしまうのを少しは反省しよう。 今日今すぐ、着手するのが基本です。 仕事を溜めるから着手が遅くなる。 この事は、自分が会社を経営していて必ず自分に課していた事で、 誰でもやれば出来る事だ。 どうしても遅くなるのは、経営規模に対して異常なほど多くの仕事が一斉に入ってしまった、という場合だけだ。 慎重にやる事も大事だけれど、さっさとやる事も大事だ。 エレベーターに乗ると、エレベーター奉行が居る。 ドアが開くとボタンの前に立って「開」ボタンを押して他の人を先に降ろさせる。 そんな事はしなくても、出口に近い人からさっさと降りればよろしい。 降りた後、後ろから人が来るのが怖いだの、なんだのと言うが、 さっさと歩けばよろしい。 色々な事が遅くなる理由の一つに、「責任を取りたくないから」というのも有る。 これも、「慎重」と「トロくさい」をきちんと分けて考えたい。 また、他人の失敗を酷く批判する人が居るのも原因の一つだ。 自分の事を棚に上げて他人を強く批判出来るのはどうしてだろうか。 良かれと思ってした事や、頑張ろうとして失敗した事、 或いはうっかりしてしまった事には寛容にならないと物事が進まない。 謝れば済むならいいけど、後々までさんざん言われたりして大変だ。 世の中責任を取りたくない人ばかりで、なんだか酷い事になっている。 世の中を俯瞰すればもっと寛容になれるはずだ。 東南アジアの鉄道計画に対して、日本の優れた技術が採用されず、 中国製が採用されてしまう理由の一つが、日本企業の決定の遅さだ。 失敗を認め合い、全体の事を考え、前向きな態度で、 さっさと、テキパキと、仕事をしたいものだと思う。 やろうと思えばちゃんと出来る素早い工事 くだらない仕事を楽しくする方法 働き方改革ってなんなの 責任感ってなんだろう ゆとりって、なんなの 精神の風が粘土の上を吹いてこそ、人間は創られる |
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