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米国戦略原潜の中の物語。 見ていて、最後はどうなるのか予測がつく話ではある。 ただ、ストーリーが最初から分かっている映画というものはだいたい、 役者の演技を観る為の映画だったりする。 この映画も、デンゼル・ワシントンの凛とした演技と、 ジーン・ハックマンの濃厚な演技が絡み合って見応えが有った。 Crimson Tide とはどういう意味なのだろうと思って調べて見た。 直訳すると紅色の潮流、なのだけれど、アラバマ大学のスポーツチームの愛称なのだ。 この映画に登場する原潜が「アラバマ」だ。 子供の頃、潜水艦が大好きで憧れていたものだった。もちろん、単なる幼稚な憧れだった。 サブマリン707などのマンガを夢中になって読んだものだった。 なので、意外と潜水艦の事は一般の人よりは知っているつもりだ。 敵潜水艦との戦闘シーンも有るが、今も昔も魚雷戦の様だ。 潜水艦に限らず、核ミサイルを発射する為には何重ものチェックが設けられている。 その分散された役割を担うのが一人ひとりの生身の人間だ。 今後人類は核戦争を実際に体験する事になるのだろうか。 その時、1人の人間の躊躇や優柔、早とちりや狂気によって 人類の運命が変わる事が有るのかもしれない。 この映画では無線の故障によって、命令を受信できなくなった為に、 艦長と副長の意見が対立する。 政治などの高所での判断だけでなく、現場でも葛藤で全く予測しない事が起こる可能性は大いに有るのだろうと思う。 予告編 |
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