ALWAYS 三丁目の夕日'64      2012年 日本 
監督・VFX:山崎貴
原作 西岸良平
脚本 古沢良太 山崎貴
出演者
吉岡秀隆 堤真一 小雪 堀北真希 もたいまさこ
三浦友和 薬師丸ひろ子 須賀健太 染谷将太
正司照枝 森山未來
 

古くからの日本映画ファンとして、たくさんの名監督の映画を愛して来たけれど、
新しい日本映画はどうもイマイチで、これはいいね、という映画はそんなに多くない。

考えてみると、自分が良いと思った新しい日本映画の内のいくつかは、山崎貴監督の映画なのだった。

ALWAYS 三丁目の夕日の第一作は、本当に大好きで、何度も見た映画だったし、
第2作目のALWAYS 続・三丁目の夕日も、映画館に見に行ったのだった。

第3作目のALWAYS 三丁目の夕日'64は、録画されていた映画を物色している時に見つけて、まだ見ていなかった事に気が付いて、見始めてみたら最後までじっくり見てしまった。


新しい日本映画がイマイチだと思う理由の一つは、演技が空虚なこと。

リアルな演技、とか、迫真の演技、とか全力で演じてくれていても、どこか空虚に感じてしまう事が多い。

逆に伝統的な日本映画の演技というのは、味が薄くて濃厚ではない様でいて実はしっかり出汁が効いていて、鰹と昆布と煮干しまで入れて、さらに味噌を溶かして野菜の煮汁も混ざった様な、中身の濃い演技が特徴なのだと思う。

中身が濃いので、多少大げさな演技であっても臭くならず、見ていて心地よいのだ。

山崎貴監督の映画は何故か、そういう伝統的な日本映画の演技が展開されている様に思う。

出演者全員が本当に心地よい、伝統的な演技をしてくれている。

1964年という年は、東京オリンピックが開催された年。

首都高速が出来、新幹線が開通した年。

そして、山崎貴監督が生まれた年でもある。

貧しくても明るく、希望に満ちた時代だった。

そんな、明るく前向きな気持ちが溢れた素敵な映画だ。

そして、山崎貴監督は脚本にも加わっている。素晴らしい脚本だと思う。

映画はこうでなくちゃ、と思う。

山崎監督には山田洋二さんの後を継いで、美しい日本映画をたくさん撮って欲しいと思う。


映画「ALWAYS三丁目の夕日'64」見どころ 感動編


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