かわいひでとし日記
令和3年8月15日      知能指数      まともな人間とは
 


小学生の時、学校で知能指数のテストが有り、その結果を受け取った。

知能指数 128 と書いてあった。

これが高いのか低いのかさっぱりわからなかった。

ある日、友達の家に遊びに行った時、その子はクラスでも成績が上位に居る子だったのだが、

その子が自慢げに、ほら、この前の結果、と言ってテストの結果を見せてくれた。

知能指数 118 と書いて有った。

自分は、ちょっとショックを受けてしまった。

自分より成績が良い子なのに自分より低いからだった。

いくつだった?と聞かれて、118より高い数字を答えて彼がショックを受けるだろうと思い、

いくつだったかな、忘れちゃった、

と答えたのだった。

そういう事が有ったので、128という数字を今でも覚えている。

128ならそこそこ良いほうだろうと思う。

しかし、しかし、

同時に自分は「境界知能」なんじゃなかろうか、と思う事が良く有る。

それは社会生活があまりまともに出来ないからだ。

お金の損得にはかなり無頓着で、有れば有るだけ使ってしまうし、節約する様な事も出来ず、

威勢よく言うと「宵越しの金は持たねぇ」タイプの人間だからだ。

この歳になった今でも、人生にはお金なんかよりも大切な事が有る、と思っているし、

お金なんか稼いでも生きる意味を持っていなければどーしようもない、と思っている。

なので、貧乏人だ。

ある程度お金の計算をしながら生きていられないというのはやっぱり「境界知能」なのかもしれない、と思うのだ。

自分は子供の頃、お坊ちゃま育ちだったせいも有るのだとは思うけれど、

18歳以降はずっと貧乏人として生きてきたのだから、いい加減お金の計算もできなければどうしようもないと思う。


良く、テレビのニュースなどで、不条理な犯罪を見る事が有る。

勝ち組の女は許せないという理由で電車の中で無差別殺人をする、などの事件だ。

どうしてこんな事をするのか不思議に思うけれど、これも「境界知能」のせいかと思うと納得できる。

人間の95%は知能指数70~130の間なのだそうだ。

それ以下だと障碍者として認定されるが、それよりちょっと上なら普通の人とされて普通に生きている。

うまく計算が出来ないとか、うまく人とコミュニケーションがとれないとか、

あまり実害が無ければ差別する事なく一緒に生きていれば良いと思う。

でも、人を傷つけるような事をするとなるとやはり対処が必要になってくるわけで、

そいういう人を訓練する方法も有るようだ。

こういう話をしていると、ともすると優勢思想にたどり着いてしまうかもしれないが、

人に害をおよぼさずに生きている人は一人の立派な社会人であって、抹殺する様な対象ではない。

東大を優秀な成績で卒業したエリート官僚たちを見ていると、

どうしてこう、使えないというか、役に立たない人間ばかりなのだろうと思う事が良く有る。

また、大企業が新卒しか採用しないのが全く意味不明だと思う事が有る。

自分が大企業の幹部だったら積極的に高卒を取りたいと思うのだ。

緊急事態宣言中に深夜までカラオケでどんちゃん騒ぎをしたテレビ局の人間のニュースを見て、

これぞまさしく、大学4年間で劣化した人間の見本の様だと思った。

自分の周りには、たくさんの人間がいて、それぞれ頭が良い人、悪い人が居て、

能力が有る人、低い人が居るわけで、みんなが自分と同じではないのだ。

学校の勉強が出来るとか、知能指数が高いとか、本当にどうでも良い事で、

知能指数が低くても、人を傷つけない人で有り、目先の損得にとらわれずに、

責任感や正義感が有る人がまともな社会人なのだとつくづく思う。

そういう人も居れば、そうではない人も居る世の中だ。

そういうことを分かった上で生きていないといけないのだな、と思う。

そして自分についても、自分のダメなところを分かった上で生きていないといけないのだと思う。

さて、ここに書いたことはあまりまとまりが良くなくて、分り辛いかもしれませんが、

一冊の本をお勧めしたいと思います。


「ケーキの切れない非行少年たち」という本を読んだ事が有るでしょうか。

自分はこの本を読んで、ちょっとショックを受けると同時に、なるほどそうなのか、とひどく納得したのだった。

子を持つ親だったり、学校の先生だったりする人はには必ず読んでもらいたい本だ。

是非読んでみてください。



参考記事
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210730/k10013164861000.html


参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=n6v818PNBvU

ケーキの切れない非行少年たち  宮口幸治 


この本を読んだ感想


その1 人間には欠陥が有る

その2 対人スキル

その3 学校の先生と親は必ず

その4 自分は正常か

 


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