令和2年2月1日. 低い月は大きく見える
人間の愚かさ
夜歩いていると、きれいなお月様に見入ってしまうことが有る。
月を見ながら、人間ってやっぱり愚かなんだなあと思う。
低い位置に有る月は大きく見える、高い位置に有る月は小さく見える。
地平線近くに有って、周囲に建物などが有る時は目の錯覚(と言われている)で大きく見える。
けれど、あんなに大きく見えていた月が、高い位置に有るとすごく小さく見える。
びっくりするくらい大きさが違うけれど、実際には大きさは殆ど変わっていない。
ここまで違って見えてしまうのか、やっぱり人間というものは愚かなのだなあ、と。
人間が愚かな理由はちょっと探せば山のように有る。
歴史が証明しちゃってる。
愚かと言っても、それを責めようというのではない。
けれど、どうしてこんなにバカなんだろうと、残念な気持ちになることは多々ある。
自分が経験した事の中で、痛感したのは、「人間は人数が増えるとバカになる」というものが有る。
要するに人数が増えれば平均値が下がるのだ。
一人一人は聡明な人なのだけれど、大人数になるとその平均値が下がってどんどんバカになる。
なので、流行というものにはあまり乗っからない方が良いし、SNSなどで繋がるのはあまり大人数ではないほうが良いのだ。
SNSなどは、大人数になればなるほど、トラブルが発生しやすくなる。
ネット上の色々な発言を読んでいると、なんでこんな意地悪な事を言うのだろう、とか、
なんでこんなに何も知らないのに偉そうに言うのだろう、とか、
なんでそう思うかねえ、とか、
自分とは全然違う人がたくさんいる事にがっくり来る事が多い。
だから人数はあまり巨大にならないほうが良いのだ。
流行というのは愚かなことだと思う。
みんながやっているから、というのはやる理由にはならないのではないか。
なぜなら、「みんな」の人数が多ければ多いほどバカになってゆくからだ。
特に害も無く、ただ楽しいからやるのならそれでいいけれど、もう少し考えてやったほうが良い事もたくさん有る。
さらに、「みんな」というのは誰なのか考えたほうがいい。
流行っていると言われるものは、単にテレビで取り上げられただけで別に流行っていないものも多いのだし、「みんなやってるよ」というその「みんな」は結局数人の事だったりする事も多い。
これを食べると体にいい、と聞くとそればっかり食ってしまう、という様な愚かな事をした事は無いだろうか。
特定の栄養素ばかり取るのは体に良くないのだ。
ファッションでも食べ物でもレジャーでも、流行っているからやるのは愚かな事だなあと思う。
筋トレが流行ると無酸素運動ばかりして、有酸素運動の事など頭に無くなってしまうのも愚かな事だと思う。
何の為に運動するのか、マッチョになって見栄えを良くするのも立派な理由の一つだけれど、それしか頭に無いというのも残念なことだ。
見栄を張るのも愚かな事だ。
それも、恐ろしくつまらない事で見栄を張る人が居るが、心底愚かだと思う。
高級ブランドのモノを持っている人を見ると、なんだか悲しくなってしまう。
お金持ちアピール、優秀アピール、忙しいアピール、色々な見栄が有るけれど、
本当にその見栄は必要かどうか、一度考えてみたいものだ。
見栄を張る事も一定程度は必要だが、意味の無い見栄は本当につまらないことだと思う。
お金を稼ぐ事も愚かな事が多い。
何の為に稼ぐのか、その理由が欠落してしまっていたり、
お金を稼ぐためにお金を稼いでしまったり、
お金持ちになるためにお金を稼いでしまったり、
これは大事な部分が欠落してしまった愚かな事だ。
お金は大事で必要だけれど、何のために必要なのか考えたほうがいい。
自分がしている事は愚かな事ではないのか、時々自省する思索の時間を持ちましょう。
月の大きさがあんなに違って見えてしまうほど、自分は愚かなのだ、と、
一日一回考えてみてはどうだろうか。
地平線近くの美しい月を眺めながら、そんな事を考えたのでした。
しょーもない人間という動物
引っ掛かる人々
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