令和元年10月27日 映画の見方
映画の評価が分かれる訳
映画の感想をネットで見る事が有るけれど、
実に評価が様々です。
大感動した人がいるかと思えば、クッソつまんねぇと言う人も居る。
自分の個人的な考えではあるけれど、映画についてひとくさり、、、。
ステレオタイプ的に言いますと、ハリウッドの映画というのは「具体的」で、
日本映画やヨーロッパ映画は「抽象的」と言えばいいんだろうか、、、、。
要するに、ストーリーを追いながら、ハラハラドキドキしたりしながら見る映画と、
ストーリーよりも、演技や雰囲気を味わいながら見る映画と、ふたつ有るんじゃないだろうか。
ストーリーなんかどうでも良くて、演技を見せるためのものの究極が歌舞伎です。
あれはほんとに、ストーリーなんてどうでもいいんですね。
演技を見るんです。
見てるほうは、セリフまで暗記してしまっているくらいもう解って見ている。
全部解っているのになぜ見るのかというと、演技を見る為なんです。
演技を味わう為に見ている。
そういえば、「ニューシネマパラダイス」にも、
セリフを全部暗記しているお客さんが出てきましたね。
あの人は演技や雰囲気を味わって見ているんですね。
一方、ハリウッドの映画では、最後に大どんでん返しが有るだの、まるで本物みたいな映像だの、
そういうところを追いかける映画が多い。
ハリウッドの映画でも、たとえば「タイタニック」などは演技を見る映画でしたね。
ストーリーなんて、見る前から分かっている訳で、氷山にぶつかって沈没するんだというのはわかっている。
あの映画の良いところは、演技ですよね。
素敵な演技がたくさん出てきます。ほんとに素晴らしい演技に感動した映画です。
主役のふたりよりも、周りを固めている脇役の人たちの名演技に感動しました。
逆に、ストーリーや映像美で感動した映画と言えば、「未知との遭遇」でした。
ああいう圧倒的な映像の映画というのがまだあまり無かった頃なので、
あの迫力ある映像に圧倒されて、立ち上がれないくらい衝撃を受けてしまいました。
まるで、自分が実際に体験したかの様な衝撃でした。
ストーリーも、演技も、どちらも演劇や映画には大切な要素ですが、
どちらか一方にしか関心が無いと、ある人は感動し、ある人はクソつまんねえと言うのだろうと思います。
芝居が好きな人なら演技を味わう事も多いと思います。
ストーリーや映像を追う人に、芝居を好きになれと言っても、そんな事に関心が無いのだからしょーがない。
というわけで、映画の評価が真っ二つに分かれるのはそういう事情なんじゃないでしょうか。
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