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令和7年4月1日 日本を元気にするには 白と青の割合と質 |
ブルーカラーの給料をどーんと、2倍近くに上げられたらどんなに良いだろう、 と思う。 今日書きたい事と話がズレるのでちょっとだけ書くと、 サラリーマンの給料を上げるには物価も上げなくてはならず、 なかなか大変な事だ。 アメリカは今、平均で時給が4700円くらいだそうだが、 それと同時に物価も高く、ラーメン1杯3000円くらいなのだそうだ。 生活が楽になって経済が回る様に、 給料と物価をバランスよく上げるのは結構難しいだろう。 この辺は専門家に頑張って頂くとして、本題に戻る。 一般のホワイトカラーよりブルーカラーがずっと良い給料になれば、 ブルーカラーの仕事をしようと思う人も増えるのではないだろうか。 ブルーカラーというと、全然知らない人から考えると「3K」だとか、 「肉体労働」だとか、「社会の底辺」などと思ってしまう人がまだまだ一定数居る。 けれど、今は昔と違って裸同然の恰好でつるはしを持って 大汗をかいて仕事をする様な事は殆ど無い。 試しに出来るものならやってみると解る。 「きつい」「汚い」「危険」などではなく、 クタクタになるまで身体を動かすわけでもなく、 そういう仕事をする人達がみんな「飲む、打つ、買う」な訳でもなく、 むしろスーツを着て仕事をしている人よりずっと誠実な人がたくさん居る世界だ。 昔とは随分変わっているのだ。 例えば工事現場などに行くと、とにかく安全に関してくどいほどうるさい。 仕事の効率よりも遥かに安全に気を使っていて、ここまでやるかね、 これじゃあ全然仕事が進まないじゃないか、と思うくらいだ。 良く有る話なのだが、高校の同級生が卒業後、1人はスーツを着るホワイトカラーに、 もう一人は作業着を着るブルーカラーになった。 2年後二人が会って見ると、ブルーカラーのほうは既に結婚して子供が出来、 クルマも持っているし、良い家に住んでいる。 一方ホワイトカラーのほうは、狭いワンルーム暮らしで貧乏生活、 なんて事は良く有る事だ。 18歳で高校を卒業して作業着を着て、2年も経てばもうベテランだ。 どっちが良いか考えて見る必要が有る。 勉強が好きな訳でも、勉強したい事が有る訳でもないのに大学に行き、 4年間遊んで暮らして、それから就職するのだから差がついて当然だ。 大学に行くのは、特に勉強したい人やどうしても必要な人だけにするべきなのだ。 聞いた事も無い名前の大学に行って卒業したからと言って、どうなる訳でも無く、 むしろ4年と言う歳月を無駄にしてしまうのだ。 これは自分の体感だけれど、今まで生きて来て、たくさんの若者と関わって来たが、 この子はいい子だなぁ、と思う子のうちかなりの割合が高卒の子なのだ。 なんでだろう、と考えて見た事が有るが、 簡単に言うと「スレていない」という事なのだろう。 一方、大卒はどうかというと、4年間かけてぐうたらになって怠惰になって 金儲けにしか興味が無い様な人間になってしまった大卒の若者はとても多い感じがする。 「投資」に興味が有って、それが賢い事だと思い込んでいる様な、 誠実な人間とは感じられない若者をたくさん見てきた。 勿論これは全部が全部ではないのは当然の事で、個人によるのだけれど。 これは例え話だが、高卒の子と大卒の子二人に、 収入を増やして経済的に楽になるにはどうしたら良いか、と質問したとする。 高卒の子は「一生懸命働いて」「認められて給料が上がる様にする」という様な事を言う。 けれど、大卒の子は「投資で儲ける」とか「人がやらない様な商売で起業する」だとか、 そんな事を言うのだ。 そして実際に「人がやらない様な」商売を始めたりする人も居る。 人材派遣会社をやって、どこよりも転職が出来ると宣伝したりする人も居る。 或いは法律の隙間を縫って、それこそ人がやらない様な商売をしたりする。 けれど、それらの商売は道徳的にどうなのか、と疑問に思う様な内容のものが多々ある。 人材派遣など、他人の人生に関わる重大な事を、まるでモノを売る様に商売にしてしまう。 社会的に迷惑になるスレスレの所を商売にしてしまう、など、 「ちょっとどうなんだ」と思う様な起業をする人達を良く目にする。 また、「すぐ辞めて転職する」事も増えている様だ。 転職して成功するのはだいたい特に優秀な人だけなのだ。 ヘッドハンティングされる様な人なら引き抜かれて給料がどかんと上がるのだ。 けれど、特に優秀ではない人なら、転職する度にレベルが下がってゆくのが普通の事だ。 なので、自分に言わせると人材派遣会社や新しい企業というのは、 嘘を言って商売をしている様な印象だ。 一見賢いように見える事をやっているが、実際には机上の空論であり、 根本的で重大で、人間として大切な事が抜けてしまっている様な商売を 良く見かけるのだ。 これは4年かけてぐうたらになり、怠惰になり、理屈だけで考える様になり、 道徳心が薄れてしまった結果なのだと思うのだ。 それはどうしてかと言うと、「やりたい事」が無いのだ。 具体的にやりたい事が無く、「儲けたい」だけなのだ。 と、まあ、高卒と大卒に分けて論じてしまったが、勿論これは個人差によるもので、 どこを卒業したかは本当は関係無いはずだ。 アメリカ式の働き方ではなく、昔の日本の様ないわゆる「終身雇用制」の良さ、 に注目する人も増えている様だし、それが欧米でも着目する人も居るとの事だ。 「終身雇用制」には勿論短所も有る訳で、長所を生かした働き方、雇い方を 工夫出来れば良いのではないだろうか。 世の中にはホワイトカラーとブルーカラーが居て、 どちらも重要なはずなのだが、なぜか世の中の人達は、 ホワイトカラーの事しか頭に無い様な印象を受ける。 ホワイトカラーの人達は、ブルーカラーの事をあまりにも知らない人が多いと思う。 作業着を着ていると「負け組」で「社会の底辺」だと思ってしまうような教養の無さ には驚かされる事が多い。 なかには本当に心底驚く様な事を言う人まで居る。 警察官がコンビニで買い物をしていたと言って苦情を入れたり、 バスの運転士が食事をしていたと言って苦情を入れたり、 作業着を着ている人を見て子供に「ああいう人になっちゃうよ」と言ったり、 とんでもない非常識な人まで居るのだ。 警察官や運転士や作業着を着ている人は人間だと思っていないという事だ。 ヨーロッパなどは伝統的に階級社会で、ブルジョアと労働者階級をきっちり分ける感覚 が今でも残っている様だ。 イギリス人が日本に来て大衆的な食堂に入って驚いたと言っていたが、それは、 同じ店の中にホワイトカラーとブルーカラーが混在していたからだそうだ。 日本では昔から職人などに対して敬意を持つ文化が有る様に思う。 だから自然と、店を分けたりせずに混在するのではないだろうか。 職人さんや身体を使って仕事をしている人に対する敬意が、 日本では欧米よりずっと高いのだろうと思う。 何かが故障して家に来てもらった時など、作業着を着て来てくれた人に対して、 心底尊敬の念を抱く事が有る。 実にテキパキと動き、経験豊富で的確に説明してくれて、きちんと修理をしてくれる。 ああ、頼もしいなあ、と心から尊敬する気持ちになる。 まあ、中には出来の悪い作業員さんも居る事は居るのだけれど、、、。 また、例えばどこかの大型店などで、商品について店員さんに質問をする事が有る。 そういう時、ベテランの店員さんの知識量や、良く解っているが故の解りやすい説明に、 本当に頼もしいと感じる事も有る。 けれど最近、そういうベテランの店員さんをあまり多く見かけなくなってしまった。 結局、「長く勤めない」、「すぐ転職する」などが原因なのではないだろうか。 日本中のあらゆる職場にたくさんのベテランが居る、 という事は日本の経済にとってかなり大きな力になるのではないかと思う。 そういう意味で、「終身雇用制」の様な働き方の長所を生かしてゆけたら、 雇うほうも働く方も、そしてサービスを受けるほうもみんな元気になれるのではないだろうか。 それをぶち壊しているのが「転職」だと感じている。 日本が昔、凄い勢いで経済が発達したのは、 そういう現場の個々の力が大きかったのではないかと思う。 日本は作業着を着た人達が作って来た国だったのだと思う。 社会が回っているのは作業着を着た人達が居るからだと思う。 そういう現場感覚無しで机上の空論で失敗する例はとても多いものだ。 あまりにもモノを知らなすぎると思うのだ。 役人が作る政策や、国会議員が作る法律を見ていると、 本当に教養が無いと思う事が多い。 「高校無償化」とか「大学無償化」が良い事だと思ってしまっている様な議員 を見ていると、本当に残念な気持ちになる。 「LGBT理解増進法」を作るのが良い事だと思い込んでしまうような理解の浅さ には本当に驚かされる。 これらはみんな受験勉強と学歴の弊害ではないのか。 今経済界をざーっと見渡してみて、マトモな経営者があまり見当たらない。 ニュースなどで経団連会長の顔を見ると「なんだこいつ」と言ってしまう。 みんな受験勉強だけ出来ただけのサラリーマンばかりだ。 昔の起業家や経営者には立派な人が居たではないか。 自分の大好きな事に夢を持って会社を大きくした人達が居たものだ。 今、自分のやりたい事が解らない若者が増えているそうだ。 だから「儲ける」以外の事を思いつかないのだろうか。 自分のやりたい事が解らないのは、一つには、 「色々な事をやってみる」という経験が少ないからだろう。 やりたくなければやらなくても良いですよ、 という教育が良いと思ってしまっている大人の責任でも有ると思う。 そういえば最近のニュースで、公立学校で水泳の授業をやめてしまった所が有るのだと言う。 なぜかと言うと、肌を出すのがイヤとか言う子が多いからなのだそうだ。 子どもがイヤだと言うからやらない、というのであればこれは教育の放棄だと思う。 なんでもかんでもそんな調子でやっていては、まともな人間は育たないのではないのか。 良く「子供の考えを尊重する」などと言う大人が居るが、子供に自分の考えなど無いのだ。 全部大人の影響なのだ。 やる前からイヤだと思ってしまってやらないのは大変な損失で、 そのまま大人になってしまって良いはずが無いのだ。 体育の授業が嫌いな子も多いけれど、運動をするという事は 食事をするのと同じくらい人間の身体にとって重要な事だ。 週に何回か、軽くやってみる程度の体育の授業も受けない様ではマトモではない。 いくら頭脳が優秀でも身体が弱ければ使い物にならなくなる事も有る。 イヤだと言うからやらせない大人には重大な責任が有る。 子どもがとんでもなくワガママに育って大人になって、 社会の迷惑をする様になってからでは遅いのだ。 子どもには、きちんと、叱る時は叱る、命令する時は命令しなくてはいけない。 子どもや若者には色々な経験をさせるべきだし、たくさんの本を読ませ、 身体を動かす事も必要な事だと教えないといけない。 若者のうち半分以上は大学に行かなくても良いのだと思う。 大卒でないと人間じゃない的な感覚はやはり階級社会のヨーロッパから来た弊害 なのではないか。 作業着を着て仕事をする楽しさというものも有るし、 自分で考えて自分で作る、という事をしていると頭の中がすっきり整理される。 整理されると日常生活もきちんとしてくる。 ブルーカラーが元気で、労働の質が高いと社会全体が良くなるのだと思う。 無駄な大学を無くし、移民に働かせるのをやめて、日本人が元気に働く国にすれば、 再び日本が豊かに強くなるのではないかと思う。 家業化した世襲議員を排除して、国会議員にはブルーカラー枠を作ったら良いと思う。 中卒だって高卒だって、教養の有る人は居るものだ。 ミャンマーで痛ましい地震の被害が有った。 中国製のビルが倒壊する一方、日本製のビルはびくともしないのだと言う。 日本人はこの事を大事にするべきだ。 メイドインジャパンを誇りに思える労働の質を保つ事が大切だ。 自分は今、仕事を引退して年金を貰いながらアルバイトをして暮らしている。 早朝、オフィスの清掃をしていると、出勤して来た若いサラリーマンたちが、 作業着を着て掃除をしているおっさんに、元気に「おはようございます」と言ってくれる。 ああ、偉いなあと思う。 日本もまだ捨てたもんじゃないと思う。 ![]() ボーダーライン 心が業績を生む 自分の都合と社会的正義 左派脳な人々 精神の風が粘土の上を吹いてこそ、人間は創られる |
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