かわいひでとし日記
令和5年12月12日      仕事したくない人々      人間にとって仕事とは
  
仕事したくない、だの、転職したい、だの、と良く言いますね。

まあ、それは人によって色々ではあります。

自分の好きな仕事が出来て、仕事が楽しくてしょうがない、という人も居ますし、

やりたくない仕事をしていてイヤでしょうがない、という人も居ます。

色々なのですが、ある一定の方向性について書いてみようと思います。


仕事はしていないと基本的に生きていられないもの。

仕事するのが当たり前という事になります。

イヤだからなるべく時間は短い方が良い、休日は多いほうが良い、と思ったりします。

また、人を雇うほうも、なるべく負担が少なくなるように、分業したり、

誰でも出来る様に簡易化したりもしています。

けれど、これらの事はかえって仕事をつまらなくしてしまっている面も有ります。

分業や簡易化や短時間化することで、かえって集中できず、つまらないと思ってしまう、

という事が有ると思います。

自分が全責任を持って進める仕事であれば、緊張感を持って仕事をする事で

意欲ややりがいが出て来るのではないでしょうか。

集中して仕事が出来ている時に、退社時間で、残業禁止になっていたりすると、

せっかく集中してやっているのに中断しなければならず、

効率の面でも、精神的にも、ここは残業したほうがずっと楽、という事も有ります。

それから、自分が好きではない仕事をしていると思っても、一生懸命やる事によって、

だんだん面白くなってきたりする、という事も有ります。

そういう訳で、仕事って、一生懸命やったほうが効率の面も精神的にもずっと楽になるのではないでしょうか。

責任感を感じて一生懸命やるというのは、実は自分にとっても良い面がたくさん有ると思います。

仕事が面白くなれば、転職などせずにその職場で地位が上がってゆき、

給料も上がっていく事で、私生活も充実してくるのだと思います。


「職場の人間関係」などという事も良く言われます。

ただ、イヤな奴というのは何処に行っても居るものです。

それは、人間というものは全員と気が合う訳ではないからです。

なので、ムッとしたりせず、一定の距離を置いて温和に付き合う態度を、自分が持てれば、

人間関係の悩みの多くは解消できると思います。


そういう訳で、辛いと思う仕事を楽しくするのは自分の気の持ちようなのではないでしょうか。

気が合う人だろうが合わない人だろうが、なんとなく嫌いな人だろうが、

世の中にはたくさん居るわけで、転職しても同じ事です。

であれば、うわべだけでも仲良くしていれば自分も楽になるのではないでしょうか。

そして、転職をすると、一般的にはどんどんレベルが下がってゆきます。

ヘッドハンティングされる様な優秀な人であれば、

転職によってレベルアップするわけですが、それはほんの一握りの人の事です。

普通は転職すればするほど、どんどんマイナスになってゆくのではないでしょうか。


サラリーマンを辞めて起業したい、と思う人も多いですね。

起業する事業が大規模なものであれ、自分1人でやるような小規模なものであれ、

サラリーマンよりはずっと大変です。

自分の会社の仕事だと思えば、もう24時間仕事の事を考えて、

ずっと仕事をしている事になるのではないでしょうか。

そしてそれがやりがいになることで、労働時間は大きく増え、

休日は大幅に減るのではないでしょうか。

けれど、自分の会社であり、自分の生きがいという事であれば、

それは苦痛にはなりません。

なので、サラリーマンの場合でも、仕事に責任感を持つだけで、

ずっと仕事が楽しくなるのです。

と、だいたいの大まかな事を書きましたが、イヤだから辞めようとか、

もっと休日が欲しいとか思っている人は、ちょっと考え直してみて、

仕事が楽しくなるようにしてみてはどうでしょうか。


以前、カスタマーセンターに勤めている人から話を聞いた事が有りました。

毎日クレームの電話を受けていて、精神的にまいってしまった、という事でした。

この場合、分業しすぎるのはかえって良くないのではないでしょうか。

例えば、ちょっと大げさに言うと、販売からアフターサービスまで、

同じ顧客をずっと1人の人間が担当する様にしたら、

やりがいなどの面で随分違うのではないでしょうか。

それをやる為には長く勤めて、色々な仕事を覚える必要が有ります。

なんでも分業にしてしまって、

担当の事しか解らないという状態では仕事は面白くないのではないでしょうか。

ということで、日本の昔の、いわゆる「終身雇用」

というものの長所が浮かび上がってきます。

昔のいわゆる「終身雇用」というものと、現代の新しい価値観を融合させて、

仕事に喜びを持てる様に出来れば素晴らしいのではないでしょうか。

それによって給料もだんだん上がってゆき、先行きの見通しを立てる事ができ、

結婚や子育てのプランもイメージしやすくなるのではないでしょうか。

それによって、賃金アップし、景気が良くなり、

少子化が防げる方向に向かうのだと思います。

と、まあ、かなり雑な話を書きましたが、

世の中が労働者の扱い方を少し考え直してくれれば良いのに、と思います。

そして、

大学に行って勉強もせず4年間かけてぐうたら人間になった人を雇うくらいなら、

まだ規律を保っている高卒の人間を雇う位の

教養を持った経営幹部も必要になるのではないでしょうか。


現在、世界は「株主資本主義」などと言われている状態です。

会社は一体誰の為に事業をしているのか、実業をしない投資家の為になってしまうより、

社員や顧客のほうを向いて仕事をしたほうがずっと良い循環が生まれるのだと思います。

地に足の着いた、人間らしい生活の為のビジネスに変えてゆく必要を痛感します。

人材派遣業などをしている人たちには、

労働者は生身の人間であることをもう一度考え直して欲しいと思っています。

そして、企業経営者は人件費はコストではなく投資なのだと、もう一度考え直して欲しいと思います。

そして個人としては、自分自身が仕事に責任を感じて一生懸命やることで、

色々な面で自分も幸せになれるのだと思います。




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