オペレーション雷撃    山下裕貴 著
オペレーション雷撃

さすがに自衛隊幹部だった山下さんならではの視野の広さが凄いと思いながら読んだ。

読んでいる途中で、この本の最後はどうなるのだろうと考えた。

せめて小説の中では、人民解放軍が勝利して目的を達成し、日米が屈服してくれれば、

強い警鐘になるのでは、と思いながら読み進めた。

我々一般庶民の目線から言うと、ある日突然、何の前触れも無く、

いきなり先島諸島が占領されている事が発覚するのだろう。

日本政府は事前にある程度は察知しているものの、実際どこまで対応できるのだろうか。
いくら自衛隊が錬度が高く優秀だとしても、軍隊ではなく行政組織でしかないわけで、

思い切った動きも取り辛く、

国際法も何も無視して何でもありでやって来る人民解放軍を

防ぎきれるものではないのだろう。

せめてこの小説の中だけは、人民解放軍の勝利の結末を描いて、

問題点を洗い出して欲しいと願った。

けれど、結末は意外なものだった。

これもまた、山下さんの視野の広さなのだと思う。


危機感が必要


本棚 トップページへ




@kawaihidetoshi をフォロー

 

かわいひでとしホームページ

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村