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令和4年12月5日 途上というシアワセ 少し先に見える目標 |
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日本史を勉強していていつも思うのは、明治時代って羨ましいなあ、ということだ。 西洋列強に追いつけ追い超せで、必死になって上を目指す時代というのは、 本当に幸せな事だと思う。 目標がはっきりしていて、確かにそこに有る「上」に向かって邁進する。 努力が無駄に終わる気がしない、やれば到達できると信じている、 こんな幸せな事が有るだろうか。 これは昭和の戦後復興の時にも同じ事が言える。 とにかくがむしゃらに働いた。 「なんで仕事なんてしなくちゃならない」などとは一切思わない。 明確な目標が有るからだし、現在の自分たちに満足していないからだ。 頑張れば到達できそうな目的が、あまりにも遠すぎる目的ではなく、 少し先に見えている状態。 これが一番力が出るのではないだろうか。 そして、頑張って仕事をしていると、仕事そのものが充実し、楽しくなり、 知識と経験値が高くなる、するとさらに深く知る事になり、 もっと頑張れる様になる。 こんな幸せな事が他に有るだろうか。 「やれば出来る」が現実のものとなって少し先に見えている。 昔、ブラジル人に、 へぇ、日本人がサッカーなんてやるのか、 と驚かれた事が有った。 日本のサッカーは世界に対して全く歯が立たなかった。 それが少しずつ少しずつ進歩して来た。 自分は「ドーハの悲劇」の時からずっとサッカー日本代表を見てきているが、 昔は本当に弱かった。 トラップすらまともに出来なかった。 それが少し上手くなり、パス回しだけは得意になった。 けれど、ゴールにボールを入れる事は出来なかった。 そこからさらに進歩して、現在では代表選手の殆どがヨーロッパでプレイしている。 サッカー日本代表は、今が一番幸せな時期なのかもしれない。 強豪国に勝つと「ジャイアントキリング」とか「奇跡」とか言われて賞賛される。 まだ「強豪国」ではないからだ。 弱いと思われていたのに勝ったから賞賛される。 やっぱり今が一番シアワセなのではないだろうか。 ブラジルなどの強豪国では勝って当たり前と思われている。 ヘタに負けたりすると、選手が射殺されたりもする。 これ以上「上」が無い状態というのは悲しい。 上に目標が無いのは悲しい。 日本は今、目標を見失いつつある。 「先進国」だということになっている。 けれど、どんどん不幸になっている。 目標が見いだせない人が右往左往している。 「なんで仕事しなきゃならないんだ」と思っている。 「もっと休みたい」とほざいている。 不幸な事だと思う。 けれど、新たな目標は作れるはずだ。 そもそも、日本はあらゆる面でまだ、成熟などしていないはずだ。 まだ途上であるにもかかわらず、既に成就しているかの様に思って、 前進を止めるのは、自惚れに他ならない。 謙虚を旨とする日本人にとって一番恥ずかしい事だ。 日本人はさらなる富国強兵、一段レベルの高い富国強兵を目指すべき。 経済も軍事も強ければ戦争を抑えられる、貧しい国に援助が出来る、 国民が豊かになればさらに経済が強くなる。 国民が明るくなれば犯罪も減るし学問も文化も発展する。 平和で豊かだった江戸時代、日本人は大きく文化を発展させた。 その経済的基盤、文化的基盤が明治の躍進を支えた。 江戸時代が無かったら明治維新は不可能だった。 日本の歴史や文化を踏まえた上で、 少し先に見えている目標を明確にして、 もっと上を目指して幸せな時代を過ごすべきだ。 ![]() 働くということ 泣いて嫌がるものを無理やり 人類はバカになり続けている |
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