かわいひでとし日記
令和4年11月16日      人間は成長する      歴史は右往左往しながら進んでゆく
 
成長する、というと、例外も有るが、普通は年齢に従って進んでいくものだ。


明治時代、文明開化とやらで、なんでもかんでも西洋のものが良い、という風潮になった。

演劇界も例外ではなかった。

昔からの歌舞伎も若い演出家から批判され、どんどん西洋化した。

ヨーロッパの翻訳劇をやるようになった。

これこそが素晴らしいのだ、と、若い演出家たちは自分たちの先進性に自信を持ち、

どんどん西洋化した。

しかしそれをやってみて、日本の古典の素晴らしさがかえって際立ってしまって、

結局西洋ブームは一時のものになった。

若い時に西洋が良いと言っていた人たちも、年齢を重ねるにつれ、

古典の良さを理解できる様になっていった。

歌舞伎の演目には今でも、当時の翻訳劇が一部残っていて、ごくたまに上演されることがある。


若い時、バリバリの左翼だった人が、年齢を重ねた今、

パリッとした保守論客になっている例も有る。

ぱっと思っただけで3人は顔が浮かんで来る。

人間は成長するのです。

しかし、成長してもなかなか変化するのが難しい場合も有る。

元民主党だった細野さんや長島さんも今は自民党だが、

松原仁さんや野田毅さんは何故立憲民主党に居るのか良く解らない。

個人営業の商売などでは良く有る事だが、やめる、というのは簡単ではない。

よほど余裕が無ければやめる事すら出来ないものだ。

そういう事なのかもしれない。



今でもツイッターに時々流れてくる写真が有る。

シールズという団体の、ある1人の若い男性。

外国が攻めてきたら酒を酌み交わして話し合いで解決する、

と言って有名になってしまった人だ。

「こういうバカ」な人間というサンプルとして今でもその写真が流される事が有る。

けれど、もう何年も経っている。

彼だって成長したかもしれない。

戦争は話し合いだけじゃ止められない事を、

軍事力で脅さないと戦争は止められない事を、

理解できる様になったのではないだろうか。


ただ、シールズのメンバーは立民系のブルージャパンという広告会社で

面倒を見ているらしいので、なかなか成長する機会も無いかもしれない。


なかには何歳になろうが一向に成長しない人も居る。

なんとか大学名誉教授とかいう肩書が付いていたりする。

「憲法9条原理主義」などと揶揄される。

「平和憲法」なるものを持っていれば平和でいられると本気で思っているのだろうか。

それとも、間違いだと気が付いてももう後戻りできないのだろうか。


7年8か月続いた「真相深入り 虎ノ門ニュース」が終了になる。

理由は単純にスポンサーの都合、お金の問題なのだそうだ。

この番組は言論界に風穴を開けたと評価されている。

というのも、大手マスコミがこぞって左翼だから。

大手マスコミが絶対に報道しない事を報道し続けた虎ノ門ニュースは、

一部から「ネトウヨ番組」と思われていた。

虎ノ門ニュース最終週で紹介された視聴者からのメール。

この番組を見て、そのことを夫に言ったら、

そういうことはあまり人前で言わないほうがいいよ、

(ネトウヨと思われるから)と言われたと。

しかし今では夫のほうが熱烈な視聴者です、と。


この「ネトウヨ」という言葉を使う人は認識が浅い場合が多い。

自分で自分を茶化して「自分はネトウヨだ」と言う人も居るが、

それは良く解った上での事。

「ネトウヨ」と言う人は、極右と保守の区別もついていない。

安倍さんは軍国主義者だと思っている、

平和憲法を守れば平和が守れると思っている、

という程度の人が多い。


例えばこうだ。

安倍政治を許さない! 集団的自衛権反対! と思っている。

けれど、良く聞いてみると、

領土的野心が有る独裁国家が日本に触手を伸ばすのを防ぐには、集団安保しか無いのだ。

自国だけでは自国を守れない。同盟など、集団にならなければならない。

集団で強くなれば、相手は手出しが出来なくなる。

それが抑止力。

安倍さんは何も、戦争をしたがっていた訳ではない。

戦争をしない為の安保法制だ。



「戦争ラブな男とはHしない会」というのが話題になった。

この会員証の会則を読んでみると、大間違いな認識を披露してしまっている。

集団的自衛権の行使が戦争ラブだと書いて有る。



戦争が起こるのはどういう時でしょうか。

それは軍事バランスが崩れた時です。

相手が弱いと思えばすぐ手を出すのです。

相手が強いと思えば手を出せないのです。

性善説は通用しない。



基地反対 と言っている人たちが居る。

そりゃあ基地なんて無くて良いなら無いほうが良い。

けれど必要だから有るのだ。

日本が何十年もずっと、憲法も改正せず国防の意識も無く、

お花畑として過ごして来た間に、中国はどんどん軍事力を増強し続けてきた。

中国と真正面から戦争出来る国などなくなってしまった。

中国には今、日本を3回全滅させる事が出来る数のミサイルが日本に向けて置かれている。

約600発撃つと日本人は全員死ぬのだそうだ。

その3倍のミサイルが有るのだ。

だからこその防衛力、抑止力増強だ。

一発でも撃って来れば必ず三倍返しするぞ、というのが抑止力だ。

腹を割って話し合うのではなく、金の力や軍事力で脅さないと効果が無い。

明治時代の合言葉であった「富国強兵」というのは、現代の平和維持の為に必要な事だ。

ウクライナの人達が犠牲になって、その良い例を見せてくれた。

ウクライナは核兵器を手放し、平和憲法を作って軍備を縮小させた。

するとロシアがさっと手を出してクリミア半島を奪ってしまった。

そして今、さらなる進攻を受けて戦争状態になっている。

弱いとみられると手を出されるのだ。


経済の元である技術の流出や、軍事など重要情報の流出があれば国が不利になる。

それを防ぐ為のスパイ防止法はどうしても必要なこと。

スパイ防止法が出来ると、居酒屋で政府批判をしただけで逮捕される、

などというデマを流すのも某国の工作員か、または意識の低い人だ。



軍事費をゼロにして福祉予算に回せ! とか

原発を即時ゼロにして再生可能エネルギーを使え! 

とか、言っている人達が居る。

日米安保を無くし、軍事費をゼロにし、平和憲法を守る! と、どうなるかは明らかだ。

すぐに日本は中国領になるだろう。

原発を即時撤廃したら電力はどうするのか。

太陽光パネルの非実用性に気が付かなくてはいけない。

新しい技術のベースロード電源が出来るまでは、

石油も石炭も原子力も使っていなくてはどうにもならない。

核融合は一つの大きな希望かもしれない。技術の進歩を期待したい。


現実的に考える、というのは、スパッと明確な答えが出る事ではない。

ゆくゆくは原発は廃止してゆくが、徐々に切り替えて行かなくてはならない。

戦争はやってはいけないが、領土的野心が有る独裁国家が存在する以上、

軍事力は強くしなければならない。

核兵器を廃絶するにはまず、自分が核兵器を持たなくてはならない。

核兵器を持っていない国が「核兵器廃絶」などと言ったところで、誰も聞きやしない。

領土的野心を持った独裁国家が有っても、あるいは日本に対して敵対的な国が有っても、

その国が正式な国として存在する以上、それなりにお付き合いもしなければならない。

なので「断行だ!」などと、スパッと解決できるわけでもなく、だましだまし付き合っていなければならない。

酒を酌み交わして腹を割って話せば戦争を防げるわけではない。

歴史は振り子の様に揺れながら進んでいく。

スパッと一直線には進まない。

成長するというのは、それが分る様になる、ということだ。






旭日旗は日本で古来から使われている意匠で、
自衛隊で使われている、公式な旗です
極右と保守の違い、軍国主義と自衛の違いを認識しましょう

思っていたよりずっとヤバいかも

日本人だけが知らない安倍氏の功績

反対の二重構造

憲法改悪反対


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