令和2年6月27日 Dupesな人々
他人を批判するときはよくよく調べてからに
ツイッターに流れてきた昭和天皇の会見の映像。
原爆についての質問に対しての答えが非常に言葉を選んで、返答に苦慮する様子が見られるものでした。
昭和天皇は、原爆について「やむを得なかった」と発言された。
これに対するコメントとして、かなり否定的なものが目立ちました。
けれど、一連の流れを知っている人ならすぐ、この発言には昭和天皇の苦渋を感じるのではないだろうか。
何も知らず、ただこの場面だけを見て「ひどい」などと言ってしまうのが残念だと思った。
他人を悪く言う時は、よくよく調べて勉強してからにしたほうがいいです。
この昭和天皇の返答を聞いていると、それまでのいきさつを良く知っている人なら、
葛藤する心情が良く理解できて、心から同情する気持ちが湧いてきます。
昭和天皇は立憲君主でした。
政治のことは政府が決めていました。
しかし、生涯に2度だけ「親裁」したことがあります。
それは軍が反乱を起こした226事件の時と、ポツダム宣言受託に対してでした。
自分が処刑されるであろうポツダム宣言受託を親裁し、
自分はどうなっても構わないから、どうか国民の生活を援助して欲しいとアメリカに頭を下げ、
裁判とも言えないインチキな東京裁判の結果を受け入れて独立を果たしたサンフランシスコ講和条約を尊重しなければならない立場であり、
アメリカを悪く言うわけにはいかない立場であり、
その中で言葉を選びながら返答する昭和天皇の心の苦しさが伝わってくる映像です。
なんでも思った事をそのまま口にしてしまう一般庶民とは違う立場の人です。
切り取った一部だけを見て他人を悪く言うというのは、Dupesだと思います。
先日の、何も知らないのに検察官 定年延長に反対とツイートした芸能人の様に愚かなことだと思います。
他人を悪く言うなら、よくよく調べて、勉強してからにしたほうが良いのではないでしょうか。
「安倍政治を打倒しよう!」とか言っている人がいたら、「安倍政治」とはなんなのか聞いてみたら良いと思う。
昔、「安保反対」と言っていた人たちのほとんどが、安保条約を読んだことすらなかった、という話と同じですね。
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批判する人々
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