かわいひでとし日記


 

令和元年10月7日      1000年後     今の技術は残るのか

 

フィルムアーカイブという施設が有る。

映画のフィルムを大量に保管しているのだ。

どうやって保管しているのかというと、

「そのまま」保管しているのだ。

フィルムは燃えやすい、でも、そのまま保管している。


なぜ、DVDとかデジタルファイルにして保管しないんですか?

という質問の答えが、

「まだ100年経っていないから」。

デジタルファイルの技術が出来て、まだ100年経っていないのだ。

だから、本当に長期保存できるのかどうかわからない、と。

なるほど。


平安時代の日記だの、奈良時代の落書きだのが現在まで残っているが、

これらはみな、木や紙に墨で書いたものだ。

当時のものがそのまま残っている。


現代の我々が残すものは未来に残るのだろうか。

映像も音声もテキストも、みんなデジタルファイルになっている。

考えて見ると、遠い未来まで残る様な気がしない、、、、。


先日、20年前のVHSテープが出て来た。

テープにカビが生えていた。

業者に頼んでDVDにしてもらったが、かなり痛んでいたのだった。

VHSのビデオテープが1000年後に発掘されたらどうなるだろう。

そもそもそれを再生するビデオデッキが無いので、ゼロから設計して作らなくてはならないのだろうか。

1000年後の人たちは、VHSビデオデッキを作ることが出来るだろうか。

意外な事に、作る技術が無いかもしれない。

昭和の職人たちの、芸の細かい技術は、未来人には再現できないかもしれない。

今、みんながスマホを持って、毎日大量のデジタル映像が生まれているが、

これらはみんな、消えて無くなっていくのだろうか、、、。


そういうわけで、現段階では、和紙に墨で文字を書くのが最強の保存方法なのかもしれない。




 
 


 

 


 


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