令和元年5月21日 動物を飼うということ
動物を飼う覚悟
動物を飼いたいなあと、いつも思う。
思うけどそれにブレーキをかけるのは、責任の重さ。
最後に動物を飼ったのは、もう10年以上前の事。
シマリスの龍之介。

シマリス1匹にしてはすごく大きなケージを買って住ませていたけれど、
それでも毎日ケージから出して散歩させてあげていた。

天井近くの棚の上や家具の隙間、靴の中、あらゆるところに餌を隠しに行くのが彼の仕事で、忙しそうなので、良く手伝ったりしていた。
部屋の中を自由に歩き回ると、事故が起こる恐れが有る。
電気コードをかじって感電したり、高い所から物と一緒に落下したり、そういう事が無いようにずっと見ていなければならなかった。

外出するときの罪悪感にも悩んだ。
かといって、連れて行くわけにもいかず、照明を消さず、エアコンを止めずに外出していた。
外出中もふと心配になったりした。
自分で開けてケージの外に出てしまって事故っていないだろうかと。
まあ、好きでやっていた事なのだけれど、日によってはめんどくさくて苦痛に思いながらやっていた日も有った。
ある日帰宅すると、自分で開けて外に出ていたらしく、玄関のドアを開けると龍之介が全速力で走って来て自分の胸のところまで駆け上がって来た時にはもう、ごめんね、ごめんねと泣けてしまった事があった。
龍之介がお星さまになった時、悲しみの一方で心底ほっとしたのも事実だ。
最後まで責任を果たせたのを心底ほっとしたものだった。
そんな訳で動物を飼いたくてもなかなか決心がつかないのです。
動物を飼うのに「かわいいから」というのはちょっと、もう少し考えて欲しいと思う。
自分の時間の半分をその子の為に使えるかどうか、考えてみて欲しいと思う。
龍之介がお星さまになった時、お墓をどうするか考えた。
ペット霊園も考えたけれど、知らない遠い所ではなんだか寂しくて、
結局、ベランダに大きなプランターを置いて、そこをお墓にする事にした。
今でもベランダで、緑が茂るお墓の中で龍之介は眠っている。


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