かわいひでとし日記

 

 

 

 

 

 


 

2016.12.10        妄想 空の広さ        三式弾

 

へんなこと、くだらないことを、ふと、考え込んでしまう事が有る。

電車の中で、今日は「空の広さ」について妄想が広がった。



歴史とか戦争の本を読むのが好きだった。

太平洋戦争の本はずいぶん読んだのだった。


帝国海軍の軍艦に、「三式弾」という大砲のタマが積んであった。

三式弾というのは、散弾銃みたいなものだ。

発射した砲弾が破裂して、細かい破片が飛び散る様になっている。

その破片の弾幕で、敵機を打ち落とすのだ。



なるほど、それはすげーな、

敵機の編隊に向けて打ったら、バラバラと敵機が撃 墜されるのではないか、

と、思ったのだった。


時代遅れの大艦巨砲主義で建造した、戦艦大和の46センチ砲から、

航空機を狙う 三式弾を発射するとは、すげー、やるねー、と、思ったのだった。


無数の細かい破片が敵編隊に向けて発射されたら、

へたをすれば、一発で全機撃 墜になるのではないか、と、思ったりした。


自分の頭の中に浮かぶ映像が、空いっぱいに無数の破片が隙間なく飛んで行って、


それこそ「弾幕」となって、敵機を全部打ち落とす映像だったからだ。



だけど、実は空は広いのだ。

頭で考えるのと実際は大違いなのだ。

三式弾は殆ど戦果を挙げなかった様だ。

(空が広いから、というよりは、他の技術的な問題だったようだが)



自分は空を飛んだことが殆ど無いから、

実感として空の広さを解っていないのだ な、と思うのだった。



ものすごく広い空に向かって、三式弾を打ったところで、

空が広すぎて。隙間だ らけで、

とても10機や20機の編隊には当たらないのだろう、、、、。


そうか、自分は空の広さが解っていないのだなぁ、と思った。




今まで生きて来て、空を飛んだのは2~3回だけだ。



子供のころ遊覧ヘリコプターに乗ったのは、僅か15分間ほどだった。

仕事で釧路に行った時に乗ったのは、全日空(TDA?)のDC9だった。

その往復くらいしか、飛行機に乗った事が無いのだった。

だけど、

旅客機に乗って窓から外を見ても、空の広さはあまり実感出来ない様に 思う。



ところで、

あのDC9という飛行機は、実に丁度良い、すごくまともな、

適切な飛 行機な様な気がして好きだったのを覚えている。

あの、丁度良い大きさ、エンジンが後ろについている、あのかっこよさ、、、、。



それに比べてジャンボジェットは好かんかった。

飛んでいるうちに空中分解しそうに見えた。

 




空は広い。

映画などで空中戦のシーンを見た事が有るけれど、

スクリーンの中に丁度納まる 様な構図になっているのであって、

空はもっともっと広いのだ。

 

ダイバーの仕事で船で沖に出た時に見た前線を思い出す。

おー、前線がはっきり見える、と言われて見てみると、

斜めにそびえたつ雲の壁が続いているのが見えた。

500キロ以上の長さが有ると思った。

けれど、遠くから眺めて全部視界に入ってしまうとコンパクトに見えてしまう。

飛行機で、あの中を飛んでみると、全く違って見えるのだろうと思った。

自分は、空の広さを実感、体感した事がないのだった。


 
 


 

 


 


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