2016.07.14 工事中
逞しい人間
東京タワーを建設していた当時のニュース映像を見た事が有るのだけれど、
鳶の兄ちゃんたちが、みんな命綱もつけずに、
地上200メートルのところで鉄骨
の上を忍者みたいに歩いていたりするのだった。
昔はこうだったのだなぁ、逞しいなぁ、と思うのだった。
そう思いながら町中を歩いていると、、工事しているのを良く見かける。
工事しているところを見て、こんなんだから金がかかる上に仕事が遅いんだよなぁ、
と、思う事が良く有る。
作業する人、補助する人、安全確認する人、がいて、
万全の態勢で工事をしてい
る。
これって、3人じゃなくて二人でもいいんじゃないのかなぁ、と思ったりする。
補助する人が安全の確認もしたらできるんじゃないのかなあと思ったりする。
事故から教訓を学んで、フェールセーフという考え方で、
事故を防止するのは分
かるけれど、過保護すぎるというか、
そこまでしなくてもというか、無駄に思え
てしまう事が良く有るのだ。
昔、若かりし頃に実際に工事現場で働いたことがあるので、
現場の事はある程度
分かるつもりの自分としては、
安全第一だろうけれど、もうちっとなんとかなら
んものかと思ってしまう。
フェールセーフなのだから、こうなってしまうのも良く分かるのだけれど、
「余分な」人数を使うエネルギーを、
一人の人間が逞しく働く方向に使えないも
のだろうか、、、。
代案を思いつかないのだから文句を言うわけにもいかないけれど、
もうちっとこう、一人の人間が張り切って働くような感じにできないものかと、
思うのだ。
安全とか衛生を重んじるがために、費用が高くなり、時間が長くなり、
これ作るのに5年もかかるの?昔なら1年で作っちゃっただろうになあ、
なんて
思ったりするのだ。
ラグビー日本代表があんなに熱い試合をしてくれたのに、
ラグビーワールドカッ
プに新しい国立競技場が間に合わないなんて、ちょっと悲しい。
昔なら突貫工事で間に合わせていただろうに、と、思ったりしてしまう。
人間はミスをする、
だから事前にそれを補完するシステムにすることで事故を防
ぐという、
過去の教訓から学んだシステムだけれど、
この過保護なやり方ではない方法で、安全を守れないのだろうかなぁ、、、。
過保護だと、かえって集中力が落ちて事故が多くなったりはしないのだろうか。
命綱無しで頑張ってるほうが事故が少なかったりはしないのだろうか。
もうちっとこう、
人間が逞しくならなくちゃいけないんじゃないのかなあ、
なん
て思ったりする。
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