かわいひでとし日記
令和7年5月21日      マスコミ      終わらせて飲みに行きたいだけの人々
  
自分は若い頃、ほんのちょっとだけ、零細企業のちっぽけな出版社に居た事が有る。

社会問題や経済問題を載せる雑誌を作っていた。

その編集部での雑談で、こんなのが有った。

「今度は○○を叩きたいな」

要するに、自分が嫌いな会社とか団体とか役所とかを批判する特集を組む、

という事だ。

この順番がちょっとおかしいのだ。

自分が嫌いな会社が有る、だからそこを叩きたい、

だからその会社のネガティブな情報を集めて特集を作り上げる、という事だ。

普通に考えれば、ある会社がおかしな事をやったのを見て、それに対する批判をする、

というのが順序であって、自分が好きとか嫌いとかは関係無いはずだ。

けれど、なんだかいつも、あそこを叩きたいとか、あそこが気に食わないとか、

そういう事から記事が始まるのだ。

自分が居た会社は零細企業だったけれど、大手のマスコミでもなんだか同じ様な感じがする。

なんか売れる話は無いか、視聴率が稼げる話は無いか、という所から始まったり、

見た目は地味だが重大な事よりも、中身は無いが見た目が派手な事に飛びついたりする。

記者会見などを見ていて、記者の質問を聞いていると特に、事の本質などどうでも良く、

なんか良い記事が書けないか、という事にしか関心が無いような印象を受ける。

テレビには放送法という縛りが有り、一応公平な報道をしなければならない事に

なっているが、実際にはとんでもない、非常に偏った事を報道している。

さらに新聞などには放送法の様な縛りが無く、やりたい放題、

報道というよりはプロパガンダの様な記事がたくさん有る。

そして、編集長なりデスクなりが強く関心が有る事にはプロパガンダを垂れ流すけれど、

どっちでも良い事になると、売れる記事、派手な記事ばかりを追っている様に見える。

自分は殆どテレビを見ないのだが、一応、念のため、

毎日夜7時のNHKニュースは録画してあって、一応ざーっと見ている。

このNHKのニュースでいつも疑問に思うのが、トップニュースの選び方だ。

重大なニュースをトップにするものだと思うのだけれど、

びっくりする様な三面記事をトップに持ってくる事がとても多い。

火事が有ったとか、交通事故が有ったとか、思い切りローカルな事を、

さも重大事件であるかの様に大々的に報道する。

そりゃあその事故で人の命が失われたかもしれないが、だからといって

三面記事をトップに持ってくるというのはどうだろうか。

はっきり言って人なんか毎日何百人も死んでいるのだ。

その事故なり火事なりが非常に重要な社会的背景でも持っているというのなら解るが、

ただ単に事故が有ったというだけの事をなぜトップに持ってくるのか、

「大丈夫ですか?」と言いたくなる。


さて、農水大臣が失言をして更迭になった。

これの報道もなんだかおかしい。

「米は買った事が無い」とか「米は売る程有る」とか、切り取りとまでは言わないが、

実際にそういう言葉に焦点を当ててしまっている。

内輪の会合でしょーもないギャグの様な話をべらべら喋ってしまった、

という事なのだと思うが、目くじらを立てるほどの事だろうか、と思う。

勿論、発言のタイミングが最悪だったとは言える。

米が高騰して庶民が苦しんでいる最中での発言なのだから。

けれど、しょーもない与太話に焦点を当てていないで、

米の高騰を抑えられない無能さに焦点を当てるべきではないだろうか。

自分は毎日自炊しているので、米の値段については本当に困っているし怒っている。

米の値段がどんどん上がり始めてからかれこれ1年経とうとしている。

ずっと放置しておいて、備蓄米を少量ずつ逐次投入をして、全く効果が出ない、

という無能ぶりには本当に頭にくる。

その無能ぶりにこそ大臣更迭の理由を求めるべきではないだろうか。

けれど記者達は、記事を書く為の質問しかしない。

総理は任命責任を感じているか、とか、大臣は何と言って謝ったか、とか、

記事の文面を埋めたいだけの様な質問ばかりする。

なぜ米の値段を下げられないのか、とか、根本的な農政についての質問とか、

大事な事は殆ど質問しない。

記者会見を見ていて本当にそれを強く感じる事が多い。


テレビや新聞はいつも、自分達の主張したい事に偏向して報道をしているのだから、

農政はこうあるべきだ、という価値観に基づいて追及すれば良いのだ。

けれど、あまり弾けた質問をしていると出禁になったりするのが怖くて、

なあなあな緩い質問ばかりする。

そしてそういう時だけ「公平公正」を持ち出して、

何が良くて何が悪いかという価値観を捨て、ただ事実のみを報道しようとする。

なぜもっと一度に大量に放出しないのか、とか、なぜ備蓄米放出を入札にするのか、

とか、米の値段を下げなければならないという価値観で質問して追及すれば良いのだ。


というわけで、本当にマスコミは酷いと思う。

特に政治関連の報道はあまりにも酷い。

新聞社やテレビは結局、立憲民主党や共産党を応援したいのだし、

それに近い石破政権には甘い報道をするのだし、

着実に支持を増やしている小政党、参政党や日本保守党には触れず、

酷いのになると、自民、立民、国民、共産、の他は

全部まとめて「その他 」とか言っちゃったりするのでびっくりする。

それでいて「石丸新党」には触れたりする。

あれはまだ国会議員など一人も居ない「政治団体」であって「政党」ではないのだ。


記者達やテレビのリポーターを見ていると、

報道しているその事など実際はどうでも良く、早く終わらせて遊びに行きたいだけ、

というのがありありと窺えるので本当に呆れてしまう。

日本の政治が良くならないのは半分はマスコミのせいなのだろう。


さて、農水大臣が辞任して、後任は小泉進次郎さんだそうだ。

は? だ。

まあ彼も日々成長はしているだろう。

過去のアホさだけで批判するのは良くないだろう。

でも、ちゃんと出来るのか、とても心配だ、、、、、。

こんなニュースも流れてきた

石破首相、コメ価格を「必ず下げる。3千円台に」 党首討論で明言

5Kgで3500円とか?

は? だ。

以前は5㎏で1800円とかだったのだ。

それが5000円に高騰して、それを3500円に下げてくれてもちっともありがたくない。






マスコミの酷さに呆れかえる      マトモな政治を願う


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