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令和6年9月28日 死刑について考える 賛成か反対か |
死刑についての議論が有る。 これは色々と難しい問題で、そういうニュースを見る度に考え込んでしまう。 他人の命を奪ったのだから自分の命で償うべきだ、という考え方は良いのか悪いのか。 人間の命を奪うのは神様だけの仕事で人間がやるべきではない、 などという根本的な問題から、死刑囚が執行を恐れながら毎日生きるのは残酷だ、 という意見。 被害者の遺族は犯人を「ぶっころしてやりたい」と思っているかもしれない。 その犯人が刑務所の中とはいえ、毎日静かに暮らしていて良いのか、という考え。 現在、ヨーロッパの多くの国では死刑が廃止されている。 そして、そのヨーロッパの人から、日本は未だに死刑が有る、と非難される。 彼らの言い分はこうだ、 死刑が人間の尊厳を奪うこと。 死刑が犯罪を抑止する決定的な証拠がない。 冤罪の場合は取り返しのつかない事態になる。 しかしこれを聞いて、ちょっと弱いな、と感じる。 日本で死刑になるのは実質的には殺人をした場合のみで、 それも複数人を殺めた場合に(実質的に)限られている。 人を殺めたのだから、被害者の人間の尊厳は損なわれているのだ。 にもかかわらず、加害者の尊厳が奪われる、というのはどうなのだろうか。 犯罪の抑止になる決定的な証拠は無い、という点だが、 人を殺める時点で自分が死刑になる事まで考えが及ばない場合が有る。 複数のレイプや殺人の罪で死刑の判決を受けた瞬間に 泣き崩れる被告人の映像を何度か見た事が有る。 じゃあどうして、殺人なんかしたんだ、と言いたくなるが、 要するに考えが及ばないから人を殺めてしまうのだろうとつくづく感じる。 そしてこの被告人ははたして、刑務所で更生するのだろうか、 と疑問に思えてしまう様な人も居る。 いわゆる、手が付けられないほどどうしようもない奴、 いくら予め注意をしても聞いていない類の人間、 「芝生に立ち入らないでください」とでかでかと注意書きしてあっても入る様な、 注意書きなど一切読まないような、そんな類の人間なのではないのか。 人を殺めるとあなたも死刑になりますよ、と言ったところで無駄な場合が有る。 死刑が抑止力にならないというのはその通りかもしれないが、 同時に更生を期待できない場合というのも有る。 そんな事を考えると、刑務所で更生できたら懲役何年、更生出来なかったら死刑執行、 という判決を出したりは出来ないものだろうか。 ただ、本当に更生出来たのかどうか確認する手立てが有るのかどうかわからない。 ただ、犯罪を犯す者の中にはいわゆる「どーしようもないやつ」というのが居る事が有る。 一切反省もせず、裁判所で中指を立てる様な感じの人間だ。 こりゃもう無理だ、更生なんかできっこない、と思えてしまう。 なので、こりゃもうダメだ、という様などうしようもない時の為に 死刑は存続していても良いのではないか、と思える。 次に冤罪の場合だが、現行犯など冤罪の可能性が無い場合は除いて、 実際に刑務所に入った状態で控訴して争う事も有る。 これがかなり難しいとは思う。 最近「袴田事件」というものの再審で、なんと58年も経ってから無罪が言い渡された。 本人の記憶すら確かかどうか分からなくなっているのではないかと思えてしまう。 58年というのはほぼ、人間の一生の大部分だ。 これはもう、当事者の記憶の薄れや思い込み、当時の捜査の実態等、 もう、「良く解らない」状態になってしまっているのではないのか。 これは裁判制度の欠陥という他は無いと思う。 死刑を廃止するよりも、裁判のスピードアップを考えたほうが良いのではないのか。 先ごろ、駐日英国大使が、日本は未だに死刑が有ると言って批難していた。 だが、そう言うのなら、現場で警官が射殺するのはどうなんだ、と思ってしまう。 日本では現場での射殺というケースは年間2件から20件の間くらいだ。 欧米ではだいたい年間で一桁多い。 死刑の問題は本当に難しい問題で、軽々に結論は出せないのだが、 個人的には、こいつだけはもうどうしようもない、 という場合の為に死刑は残しておくべきではないか、 と感じる。 また、この議論を見ているとなんとなく感じる事も有る。 それは、どちらかというと左の人が死刑に反対で、 右の人が存続もやむを得ないという意見の様だ。 なので、ヨーロッパで死刑が廃止されているのも、なんとなく、 さもありなん、という感じもするのだ。 これはヨーロッパの左の人達の考えなのだろうと想像できる。 彼らは環境問題や人権問題などで、非常に極端な事をする。 もう原発はダメだ、廃止だ、と言いながら外国の原発から電気を買っていたり、 ガソリンエンジンは廃止する、と言いながらやっぱり無理でした、となったり、 そんな事、もうちょっと考えれば解るだろう、という様な極端な事をする。 個人的な感想だが、欧米の左派というのはとても極端だと思う。 彼らは中庸という事を理解しないのではなかろうかと思ってしまう。 なので、ヨーロッパなどから日本の文化を批判された時には、 ちょっと注意が必要で、鵜呑みにしない方が良い。 けれど、令和の時代になってもなお、欧米出羽守が結構居る。 なぜ鵜呑みをしてしまうのか、なぜ彼らの失敗をまねようとしてしまうのか。 そんな感じがするので、「日本は未だに死刑が有る野蛮な国だ」と、 ヨーロッパ左派に言われてもすんなり入って来ないのだ。 ということで、自分個人の考えとしては、 死刑は最後の手段として残しておくべきだと思う。 実際に、日本の裁判では死刑判決はそうそう出るものでは無いようで、 特に凶悪で複数人を殺めた場合に限られているのだ。 特に凶悪で複数人を殺め、全く反省も無いのであれば、致し方ない、とは思う。 さらに、死刑の代わりに終身刑を作るなどと言っているが、それって、 どちらが残酷なのか良く解らない。 さらに刑務官の負担という事も言われるが、死刑執行のボタンを押すのを、 被害者の遺族で希望する人が居ればやらせてはどうかとも思う。 そして絞首刑という方法については、薬物注射などにしても良いのだと思う。 死刑廃止についての、内閣府のアンケート調査によると、 廃止したほうが良い 9% 死刑もやむを得ない 80% わからない 10% だそうだ。 みなさんはどう考えますか? ついでにちょっと、 外患誘致罪には死刑しか無い。 それが返って訴訟を起こす邪魔をしていないだろうか。 政治家などを外患誘致罪で訴えるハードルを下げたらどうなのだろう。 死刑または無期懲役、または懲役20年、とか、、、。 「人を殺している実感」死刑執行に関わった元刑務官の苦悩 矯正教育との矛盾 https://news.yahoo.co.jp/articles/54970d5101c96464e54f23a308a217758310500b?page=1 死刑制度の存廃に関する主な論拠 法務省 https://www.moj.go.jp/content/000053167.pdf
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