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令和6年1月1日 設定の妙 映画の作り方 |
映画を観ていてひどく感心する事が有る。 脚本上での設定で、すごい! と思ったのは、 寅さんの映画。 寅さんとさくらさんは腹違いの兄弟だ。 そして親に代わって育ててくれたのは、おいちゃんとおばちゃん。 この設定が凄いと思うのだ。 別に最初から実の親子として脚本を書いても良いはずなのに、 実の親子ではない設定にする事で、色々な可能性が生まれるのだ。 山田監督だったか誰だったか忘れたけれど、「実の親子ではこうはいかない」 と言っているのを聞いた事が有るが、まさにその通りなのだ。 なので、この設定は本当に凄いと思う。 さて、「ゴジラ マイナスワン」は本当に素晴らしい映画で、 既に3回観ているのだけれど、この映画にも設定の素晴らしさを感じる。 まず、主人公の敷島と一緒に暮らす典子は夫婦ではない、という設定だ。 全くの赤の他人なのだ。 これも別に脚本の段階で夫婦にしたって問題は無いだろうに、赤の他人にした事で、 ドライな関係性でも有る事がストーリーの邪魔をしない効果になっている。 本当に見事だと思う。 さらに、終戦直後という時代設定にする事で、軍隊も無く、 まともな武器が何も無い状態でゴジラと対峙するという設定だ。 これも本当に見事だと思う。 昔、黒澤明監督が「七人の侍」を作って、 面白い映画というものは、こうやって作るのですよ、 という事を世界に示した。 ゴジラの山崎貴監督もまさに、それを世界に示してくれたと思う。 相変わらず海外ではこの映画には大絶賛の嵐だ。 興行成績も素晴らしい事になっている。 やっぱりゴジラは東宝に限る、との声もたくさん出ている。 ![]() エンタメとは 日本の凄さ 日本のエンタメの底力 歌舞伎、松竹、東宝 若い人の為のゴジラ講座 これからゴジラマイナスワンを見る人に ゴジラ マイナスワン を観てきた(ネタバレ有り) ゴジラ愛 日本の誇り |
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