かわいひでとし日記
思うこと、こころもち、脳内風景


2014.11.01         ポン酢しょうゆ


いつも家で映画を観るのは、「録画されていた」から。

あ、こんなの録画されてる、観てみっか、と、観る。

ディア・ドクター」は何年か前に観た事が有るのだけれど、録画されていたので、

もう一度観た。






ずっしり来たなあ、、、。




例えばこの映画を、20代の頃に観たら、

「面白かった」とか「良かった」とか言うのだろうと思う。

で、今観ると「面白かった」し「良かった」のだけれど、

なんというか、ずっしり感が全然違うのだな、と、思った。


切なくなったね。

人間って、何で生きているんだろう、、、。


鶴瓶ニセ医者のセリフ

この村好きで居てるのと違う。

ただずるずる居残ってしまっただけや。

面倒なことは何も無いと思って来てみたら、ひっきりなしに球飛んでくる、

飛んでくるから打つ、打つからまた飛んでくる、それの繰り返しや。

けど、打ち始めたら不思議とその気になってのめりこんで、のめりこんで打ちま

くってたらその間なにもかも忘れてな、、、、。

俺は偽もんや。偽医者や、、、。


ずっしり来るなああああああああ。

なんで生きてるんだろう。

ただただ飛んでくる球を打ち返す為だけに生きている様な、、、。


もしかして、みんなニセモノなのかもしれない。

ホンモノなんて何処にも居ないのかもしれない。

なんか、ずっしりきて、体力弱ってしまった。ヨボヨボ。


そういえば、今日帰宅するとき、駅や電車の中に居るサラリーマン達を見ながら、

みんな何が面白くて生きてるんだろう、なんて思ったりした。

ハロウィンの仮装した集団を見ながら、みんなホントに楽しんでるんだろうか、なんて思ったりした。


みんな、なんで生きてるんですかね。

何のために生きてるんですかねえ、、、。

ただただ支払う為に生きている様な気がして、すっかり体力弱ってしもた、、、。

 

しかしなんですね、仕事というものは、どうしてこう、うざいんでしょうか。

自分の好きな事を仕事にしないほうが良いなんて事を言ったりしますが、

それは、好きな事が、仕事にすることで嫌いになってしまうから、なんでしょうね。


アンダーウェアを作って20年近くなるけれど、今作っているものの9割は

全然自分のシュミじゃないものばかりなんですね、、、、。

ていうか、自分のシュミがなんだったか解らなくなってたりもしますね。


20年もやっていれば、下着のシュミの個人差は理解したつもりでいるのだけれど、

なんでこんなのを買うの?とか思っちゃう事が有ります。

売り場に「特定の人だけが好むマニアックな商品です!買わないで!」とか、

赤い字で書いておいたりするのですが、なんで買うのか未だに意味が解らない部分

も有ったりします。

好きだから、楽しいから、やっているのではなくなってくるのですね。

まあ仕事ですから、商売ですから、それで当然だと思ってはいるのですけどね、、、。


元々金を稼ぎたい意識は薄いほうなんで、あんまり辛くなく、のんびりして食え

てればそれでいいとか思っちゃうほうなんでね。

かといって、気楽にそこそこ稼げていればいい、というのは結構難しいものです。

シャカリキに働いていてやっと食えるだとか、のほほんとしてるけど金がざくざく

入って来るとか、結構極端で、中間って難しいなと、思う。



世の中の人は、仕事、楽しいんでしょうか。

俺はほんとに、ただただ飛んでくる球を打ち返しているだけなんだと思う。

人間の生活って、そんなものなんだろうとも思う。

ぐっと引いて眺めてみると、人間も蟻も大して違わない様にも思う。

偽りの幸せを感じて生きているのかもしれない。

偽りの生き甲斐を感じて生きているのかもしれない。


だから、人間の幸せって、とても小さいものなんだと思う。

球を打ち返している合間に、ちょっと感じる小さい幸せが人間の幸せなんだろうな、と思ったりする。

うん、昨日食った売れ残りの鯖のみりん干しは旨くてシアワセだったかも。


幸せって 何だっけ 何だっけ~。うまいしょうゆのある家さ。

って、昔、さんまが歌ってたっけな。



 


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