かわいひでとし日記
思うこと、こころもち、脳内風景


2014. 10.29        許さない人々


先日「あさイチ」を観ていたら、セクハラなどについての特集の中で、

「専門家」の 女性が「化石の様な人」という言葉を使っていたのを聞いて凍りついた。

男性上位の世の中を生きてきた高齢の人の事を指して、

「いまだにそういう化石 みたいな人が居る」と。

女性に対するセクハラ発言についての話の中で、

その時一緒に出演していた女性タレントの そんな事を言う奴は、

という全否定的な強い言葉を発しているのを聞いてまた凍 りついた。


聞いているうちに、言うほうも言われるほうも、どっちもどっちじゃん、

という 気がしてきた。

そこまで強い言葉で相手を全否定してしまうのでは、セクハラ発言する男と変わ

りが無いではないか、と思った。


女性の国会議員が、SMバーについて、

「口にするのも汚らわしい」と言うのを聞 いてまた凍りついた。


民主党内閣の女性厚生大臣のタバコに関する発言にも凍りついた。

女性の尊厳を傷つける、女性の人格を否定していると批判する話をしながら相手

の人格を否定してしまってはいけない。


セクハラに限らず(どっからどこまでがセクハラなんだよ、とは思うのだが)

と にかく、人を傷つける発言はいけない。そこまではいい。

でも、言った相手を傷 つけてどうする。セクハラ発言と同じではないか。


「口にするのも汚らわしい」発言についての色々な批判をツイッターで読んでい

たら、自分が好きな事なら批判せず、嫌いな事を批判しているという意見が有っ

たけれど、結局のところ、そういう事だと思う。

国会やテレビでの討論を聞いているといつもそう思う。

結局自分の趣味嗜好であって、論理的に正しいのどうのではないんだと、

討論を 聞きながら思ったりする。



人間はそういう動物なんだろうと思う。

何か喋れば、誰かが傷つくのかもしれない。

全方位に気を配って誰も傷つけない様にするには黙っているしか無いような気がする。


人間はそんなに高等な動物ではないんだと思う。

何から何まで全てに気を配ってなどいられないと思う。

そうしたら、「許す」という事しか無いのではないかと思う。


ずっと男性上位の社会で生きて来て、「女のくせに」という言葉が普通に使われ

ていた世の中で生きて来た人には、理解するのに時間が必要なのだ。

「女のくせに」というのは女性を否定する言い方だから、今の世の中ではもう言っ

てはいけなくなっているのですよ、男女平等の世の中ですからね、と、

優しく言っ てあげればいいんだと思う。


そういう世の中で生きてきたのだから、ついそう言ってしまうのは理解できる、

というところからスタートして話をしなくてはいけないんだろうと思う。


タバコなんて、昔は吸うのが当たり前だったのだし、タバコをやめるのはとても

大変だと聞いている、というところから話を始めなくてはいけないんだと思う。


ホモ気持ち悪い、SM?変態、と思うのもその人にとっては仕方が無い事、

という 所から話を始めなくてはいけないんだと思う。



言葉の暴力だと批判しながら言葉の暴力を使ってしまってはだめですよ。

だから、どっちもどっちだ、と思う。



まずは理解し、許すところから話し始めなければ、もう誰も一言も喋れなくなっ

てしまうと思う。

まずは「許す」事から、、、、。

ん~、人間の様な下等な動物にはちょっと無理かなぁ、、、、。マジで無理っぽい、、、。


http://www.sankei.com/politics/news/141028/plt1410280026-n1.html

http://ironna.jp/theme/41



 


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