航空機事故をMy Boomにするのはちょっと、、、という感じがするんで、My Boom=今関心が有ること、と読み替えておいてくださいませ。
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飛行機、、、、。
あんなでかいものが空を飛ぶのは不自然であり危なくて仕方がないという意見も有りますよね、なんか共感覚えるなぁ。
事故発生率から見ると、航空機は最も安全な乗り物だ、という話も有りますね。
実は俺、航空機事故が好きなんです。
航空機事故が好きだなんて言ったらヒンシュク買ってしまいますが、単に関心が有るのを通り越して、少し「好き」という領域に入ってしまっている様な気がします。事故で無くなった方やその家族恋人友人の方たちには大変申し訳無いのですが、ロマンを感じる事すら有るのです。
そもそも人が亡くなる事にはある種のロマンが有るものですよね。
植村直巳さんが亡くなったと聞いて、彼の最後は一体どんな戦いだったのだろうと思ったり、自分のおばあちゃんが亡くなって火葬場の煙突から昇る煙を見て、おばあちゃんは天国に行ったんだなと思ったり、そんなロマンのひとつなのだと思います。
サン・テグジュペリが死んだのも飛行機でした。彼の場合は戦争中で、敵機に撃墜されたのだけれど、、。彼の乗っていたのは偵察機で武器が無かったのですが、P−38という、当時としてはかなり早い飛行機でした。墜落した地点は、彼が好きだったフランスの田舎町の沖合でした。
航空機事故で亡くなった乗客の方の遺品には、メモや写真も有ります。
激しく揺れる機内で、とっさに手帳を取り出して妻と子供の名前を書き、あとを頼むと走り書きした遺品も有ります。
とっさにカメラを出して撮した写真も残っています。
乗客が撮した8ミリカメラの映像を解析して事故原因の手がかりになった事例も有りました。
海面に激突する事を覚悟したかのように、手にしていたロザリオを首にかけた老人の遺体も発見されました。
その時の思いを想像すると、心が熱くなります。
そんなわけで、純粋な事故に対するジャーナリスト的な興味も有るのだけれど、ボイスレコーダーに残された機長の最後の言葉、フライトレコーダーに残された謎の操作、その時コクピットでは何が起きていたのか、眼前に迫る海面を見つめて、その時機長は何を思っただろうか、そんな思いがわきあがって、飛行機事故への興味は尽きないのです。
航空機事故と言えば柳田邦男さんです。
柳田さんの航空機に関する本は全部読みました。
事実関係、目撃者証言、事故調査委員会内部の確執、丹念な取材と誠実な語りで非常に読み応えが有ります。
今までに有った航空機の事件、事故、
大韓航空機撃墜
ソ連軍機によって撃墜された大韓航空機は、何故ソ連領空に入ったのか。
スパイ飛行説もささやかれ、今でも謎に包まれています。
函館、ばんだい号事故、日航機羽田沖墜落事故、、、、、、など、
柳田邦男さんがみんな書いてくれています。
そして、なんと言っても、記憶に新しく、衝撃的だったのが、
御巣鷹山のジャンボ機事故 JAL123便
「ダッチロール」「金属疲労」というキーワードが有名になったこの事故、川上慶子さんは今、どうしていらっしゃるんでしょうか。看護婦になったとお聞きした事があります。川上さんというのは、あの時、奇跡的に助かった少女がいましたよね、あの人のことです。
柳田邦男著作
マッハの恐怖 新潮社
続・マッハの恐怖 新潮社
撃墜(上、下) 講談社
ブラックボックス 講談社
零戦燃ゆ